1 周辺環境に関する問題、人間工学に関する過去問から重要な用語をマスターしよう!
こんにちは、一級建築士を受験する方を応援しています。
学科Ⅰ 計画の問題を分析すると、No.5〜8の問題の設問で”周辺環境を考慮した・・・”といった建物と周辺環境に関する問題、”人間の・・・”といった人間工学に関する問題で構成されていることがわかります。
過去問を並べることで、よく出題されている用語が見えてきます。数年おきに定期的に出題される用語もわかります。一覧で確認することで、重要な用語の確認ができ過去問どうしを比較して理解度も高めることができます。
重要な用語で”メモリーツリー”を作成していますので関連つけながらマスターしてください。
2 傾向と対策
傾向
1 周辺環境、人間工学に関する問題がよく出題されている。令和4年は、音、振動、照明に関する問題でした。令和3年は人間工学の提唱者と現象についての説明になっています。
2 タスク・アンビエント照明、ダイレクトゲイン、アースチューブの用語がよく出題されています。
3 ヒートアイランドに関連した、ビル風、日影、植栽(緑化)の問題もよく出現されています。
対策;近年の出題から
令和4年
〔No. 6 〕 建築物の環境振動及び光環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.高層建築物に限らず、軽量化された建築物やアスペクト比(幅に対する高さの比)の大きい塔状の建築物では、振動の問題が起こりやすい。
答 ○
2.建築物内の躯体を伝わる固体伝搬音の対策として、スラブの短辺方向のスパンを小さくし、スラブを厚くすることが有効である。
答 ○
3.照明計画において、視対象面の明るさにむらがあると視覚疲労につながるので、作業領域の均斉度が低くならないようにする。
答 ○
4.タスク・アンビエント照明において、タスク照明の照度は、一般に、アンビエント照度より低く設定することで、全般照明よりも省エネルギー化が図れる。
答 ❌
令和3年
〔No. 6 〕 人間のまわりの空間や距離等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.エドワード・ホールは、人間同士の距離のとり方等の空間の使い方は、それ自体がコミュニ ケーションとしての機能をもつと考え、距離をコミュニケーションと対応させて四つの距離帯に分類した。
答 ○
2.ロバート・ソマーは、テリトリー(なわばり)は個人についてまわり、持ち運びができ、その空間のかたちは必ずしも球形ではなく、前方に比べ横のほうは未知の人が近づいても寛容になれることを示した。
答 ❌
3.H. メルテンスは、「建築物の高さ」と「視点から建築物までの水平距離」の比によって建築物の見え方の変化を尺度化した。
答 ○
4.オスカー・ニューマンは、物理的・象徴的障壁と見通しのよさをもち、住民たちがそこを「自 分たちの場所」と感じているような環境をディフェンシブルスペース(まもりやすい空間)と定 義した。
答 ○
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