東京にきて、行きたかった場所です。
赤坂離宮 とにかく豪華、西洋宮殿であり、和の技術も取り入れた”おもてなし”『接遇』のための日本を代表する建築物
主庭
四谷駅から歩いて5分くらいで到着します。
正面の門は立派でこちら入りたくなりますが、西門からの入場になります。
建物ですが簡単に概要だけ
竣工;明治42年 設計者;片山東熊
ネオバロック様式
かつては、徳川御三家の紀伊州徳川家の江戸中屋敷がありました。
明治維新を機に皇室に献上され東宮御所として明治42年に誕生したのたのが”赤坂離宮”です。
現在は、用心の表敬訪問や首脳会談などを行う場として利用されています。
平成21年(2009年)には、本館、正門、噴水などが明治期以降の建物で初めて『国宝』に指定されています。
以前は、東宮御所として使用されていましたが、現在はご存知の通り接遇、迎賓館として要人の宿泊施設
訪れた要人
フォード大統領(米国)、エリザベス女王・フィリップ殿下(英国)、ゴルバチョフ大統領(ソ連;当時)など首脳会談の場として使われることが多いようです。
として使われています。
正面玄関・大ホール
真紅の絨毯と内部の絢爛豪華な装飾に招き入れられた感覚で見学できることを、ありがたい気持ちにさせられます。
正面玄関は、白いイタリア産のビアンコ・カララと黒の宮城産の玄昌石が市松模様に貼られています。
大ホールは、床に真紅の絨毯が全面に敷かれていてます。いわゆるフカフカ感を感じることができます。
大袈裟ですし、実際のやったこともないですが、雲の上を歩いている感じ!です。
柱が目を引きます、8本あります、コリント式の大円柱で説明文によると
”イタリア産大理石のブレッシュ・ビオレットが使われていて、紫斑紋がアクセントになっています”
白色の石に濃い紫がマーブル状になっていて、頂上に金の装飾があります。
品のある落ち着いた豪華さとこの国の威厳を表すインパクトのある壮麗な空間となっています。
彩鸞(さいらん)の間
来客が最初に案内される控えの間として利用されています。
部屋の内部はフランス産の大理石を使った暖炉があります。
天皇陛下、総理大臣による各国元首との会談の場で使用され、ニュース映像で流れる場所です。
室内は、アンピール様式に統一され、白と金色で華麗な空間となっています。
花鳥の間
晩餐会が催される部屋になります。
木曽産のシオジ材板張りの部屋でシックな落ち着きのある仕上げになっています。
天井にも壁にも花と鳥が描かれた品のある落ち着きいた花鳥の絵が描かれています。
また、30枚の七宝焼がよりこの部屋の格式を表し優雅さを感じさせてくれます。
とにかく各所に手仕事の技術の高さを見ることができます。
国宝 花鳥図画帖 ;荒木寛畝、渡辺省亭筆
下絵は、東京国立博物館に収蔵してあります。
赤坂離宮には花鳥の間(饗宴之間)の壁に30面、小宴の間入り口上の小壁に2面渡辺省亭の下絵をもとした濤川惣助が製作した七宝が飾られています。
当初は、下絵を荒木寛畝と渡辺省亭が、七宝製作を濤川惣助と並河靖幸が進めていました。竣工前の明治39年に計画変更があり渡辺省亭と濤川惣助のものが採用になり飾られています。
下絵が、荒木、渡辺の双方の作品が国宝として東京国立博物館に収蔵されていることからもかなりレベルの高い見ごたえのある作品であることがわかります。
羽衣の間
言われないと気づかないが、気づくととにかく気になる天井画は、奥深いは一見の価値あり!
オーケストラボックスを備えて、演奏会が行われる場所です。
大きなシャンデリアも迫力と豪華さもあり、来賓の方に全てに”これがNIPPON!"を感じていただきたい接遇を感じます。
内部の装飾は、一つひとつ意味のあるもので
”さすがの職人芸”これなら世界の要人をおもてなしできる!風格と気品にあふれた施設です。
一見の価値があります。
外観
所要 1時間程度 内部の写真撮影不可 参観料 1,500円(300円、2,000円)
和風別館『遊心亭』もあります。
こちらは予約制 (ガイド付き)です。
谷口吉郎の設計で庭園、照明などいたるところに和モダンを表現された造りになっています。
ポイント
東京のど真ん中にこれだけの壮厳で落ち着きのある豪華な建物があることに驚きます。
ここで宿泊し、おもてなしを受ければ心に残る滞在ができるのではないでしょうか。
世界各地から来賓される方が西洋式のこの建物で日本の接遇を体感されより友好が深めていただけるよう
色々な活用をしていただきたい建物です。