1メモリーツリーで構造計画に関する問題を整理して覚えよう
こんにちは、一級建築士の受験に役立つ、”メモリーツリー”を作成しています。
”メモリーツリー”は、マンガ ドラゴン桜で紹介された「関連付け」と「強調」で何かと関連付けて鎖のように覚えるツールです。連層してイメージをふくらませることで、グループで覚えて”記憶の定着していこう”というものです。
例年、構造のNo.23〜26では各種建築構造、構造計画、耐震構造・診断・改修、免震、制振などを中心に出題されています。今回は、学科Ⅳ 構造の構造計画で作成しています。
設問に着目し”建築物の構造計画に関する”、”建築物の構造設計に関する”という設問を中心にまとめていますので、類似問題、新傾向の問題、よく出る問題を一目で確認できます。重要と思われる用語、文章をまとめていますので関連つけながら覚えるために役立ててください。
☞メモリーツリーはこちらをクリックしてください。構造10 構造計画
2 傾向と対策
傾向
1.比較的長文の問題が多いので重要な用語を見落とすことがないようにチェックするクセをつけましょう。
2.塔状、平面的に細長い、片流れ屋根、片持ちスラブなど構造計画、計算で注意を払わなければいけない特徴のある構造に関する出題が多くなっています。
3、構造特性係数Ds、保有水平耐力に関する出題も頻繁に出題されています。
4.各種構造の融合問題としてプレストレストコンクリート構造、コンクリート充填鋼管(CFT)造、プラス鉄骨造、鉄筋コンクリート造の特徴を組み合わせた出題のパターンもあります。
対策
令和4年
〔No.26〕 建築物の構造計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.鉄骨造の多層骨組の建築物において、床を鉄筋コンクリートスラブとした場合には、一般に、 各骨組に水平力を伝達するために、床スラブとこれを支持する鉄骨梁をシアコネクター等で緊結する必要がある。
答 ○
2.細長い連層耐力壁に接続する梁(境界梁)は、耐力壁の回転による基礎の浮き上がりを抑える効果がある。
答 ○
3.平面的に構造種別が異なる建築物は、構造種別ごとにエキスパンションジョイントにより分離 して個々に設計することが原則であるが、力の伝達等を十分に考慮し、一体として設計することもできる。
答 ○
4.構造特性係数Dsは、一般に、架構が靱性に富むほど大きくすることができる。
答 ❌
令和3年
〔No.26〕 建築物の構造計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.建築物の平面形状が細長く、耐力壁が短辺方向の両妻面のみに配置され、剛床と仮定できない場合、両妻面の耐力壁の負担せん断力は、剛床と仮定した場合より大きくなる。
答 ❌
2.地震時水平力を受けて骨組の水平変形が大きくなると、P -Δ効果による付加的な応力及び水平変形が発生する。
答 ○
P -Δ効果・・・ 構造物あるいは柱が地震による水平力を受け、大きな水平へにが生じた際、柱に作用する鉛直力と水平変位によって生じるモーメントにより、構造物あるいは柱を転倒させようとする効果(影響)のことをいう。
3.大きいスパンの建築物において、柱を鉄筋コンクリート造、梁を鉄骨造とする場合、異種構造の部材間における応力の伝達を考慮して設計する必要がある。
答 ○
4. 1 階にピロティ階を有する鉄筋コンクリート造建築物において、ピロティ階の独立柱の曲げ降伏による層崩壊を想定する場合、当該階については、地震入力エネルギーの集中を考慮した十分な保有水平耐力を確保する必要がある。
答 ○