1 メモリーツリーを使って 耐震設計の問題をマスターしよう
こんにちは、一級建築士の受験に役立つメモリーツリーを作成しています。
今回は、学科Ⅳ 構造 ”耐震設計に関する”問題で作成しました。構造のNo.23〜26は、①各種構造、②耐震設計、③免震・制振構造、④構造設計・計画を中心に出題されている傾向があります。融合問題として組み合わせて出題されることもあります。
同じ設問をまとめていますので、よく出る用語、不適当なものの傾向を確認することができます。
活用して得点アップに役立ててください。
2 傾向と対策
傾向
1.構造特性係数Ds、設計用一次固有周期、保有水平耐力計算、限界耐力計算に関連する用語の出題が多くなっています。
2.耐震スリット、エキスパンションジョイントに関するよく出題されます。
対策
令和4年
〔No.25〕 建築物の耐震設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.地震層せん断力係数の建築物の高さ方向の分布を表す係数Ai は、一般に、建築物の上階になるほど、また、建築物の設計用一次固有周期T が長くなるほど、大きくなる。
答 ○
2.鉄骨造の建築物において、張り間方向を純ラーメン構造、桁行方向をブレース構造とする場合、方向別に異なる耐震計算ルートを適用してよい。
答 ○
3.保有水平耐力計算における必要保有水平耐力の算定では、形状特性を表す係数Fesは、各階の剛性率及び偏心率のうち、それぞれの最大値を用いて、全階共通の一つの値として算出する。
答 ❌
4.限界耐力計算により建築物の構造計算を行う場合、耐久性等関係規定以外の構造強度に関する仕様規定は適用しなくてよい。
答 ○
令和2年
〔No.24〕 建築物の耐震設計に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.鉄筋コンクリート造建築物の設計用一次固有周期T を、略算法でなく固有値解析等の精算によって求める場合には、建築物の振動特性はコンクリートにひび割れのない初期剛性を用い、かつ、基礎や基礎杭の変形はないものと仮定する。
答 ○
2.構造特性係数DSは、一般に、架構の減衰が小さいほど小さくすることができる。
答 ❌
3.各階の保有水平耐力計算において、剛性率が 0.6 を下回る場合、又は、偏心率が 0.15 を上回る場合には、必要保有水平耐力の値を割増しする。
答 ○
4.限界耐力計算において、塑性化の程度が大きいほど、一般に、安全限界時の各部材の減衰特性を表す係数を大きくすることができる。
答 ○